すこし未来のお話。
我が地球の長年の宇宙進出努力は
実を結び、火星と通交を得るまでに。
とある駅ビルのゴミ収集所で働く
本編の主人公「はじめ」は、
火星に行くことを夢見て
こつこつお金を貯めていた。
ある日、 『マース』と名乗るひとりの
火星人がゴミ収集所を訪れる。
『あのう、バイトの募集で来たんですケド』
「か火星のかたですよね・・・?」
『火星のかたですけど、それがなにカ?』
「いや・・・日本語うまいですね。」
『いやいや・・・あなたには負けますヨ。』
はじめとマースの織り成す、
宇宙規模ではどうでもいいけど、
当人達には、ちょっとハートウォーミングなお話。
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