かつては若き天才作家と称され、感動的な小説を残してきた青池地子(アオイケチコ)。
彼女は苦悩の中にいた。
ここ三年、新作を発表できずにいたのだ。
そんなある日、物心ついてから一度も感動したことがないという人物が、チコの前に現れる。
その人物の名はマース。
かれの肌は青かった・・・。
地球人チコと火星人マースが織り成す、宇宙規模ではどうでもいいけど、当人達には必要な話。